ロハスフェスタ SDGsの取り組み

「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」という言葉がメディアなどで盛んに登場するようになりました。
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。
このサミットでは、2015年から2030年までの長期的な開発の指針として、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。この文書の中核を成す「持続可能な開発目標」をSDGsと呼んでいるのです。
貧困、環境、健康、教育、まちづくりなど17の目標を掲げ、世界各国の政府、企業、そして生活者一人ひとりが協力して2030年までの達成を目指しています。
ロハスの「環境」「健康」「持続可能性」というテーマ、出展者の皆さまによるコンテンツ、そして会場でのリユース食器、ゴミの削減・分別、資源回収、ワークショップなど環境保全の取り組みは、SDGsの中でも重要な項目に位置づけられています。

 

 

昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、私たちは科学や医学が進んだ現代においても、パンデミックが起こり得るということを思い知らされました。SDGsには「感染症への対処」や「健康的な生活」も目標に掲げられており、地球環境の変化が未知の病原体発現の原因にもなり得るという専門家の指摘もあります。私たちはあらためて、この危機に対して尽力される医療関係者や専門家、健康ケアに関わる全ての関係者に感謝と敬意を表します。
ロハスフェスタは、SDGs達成に向けた努力によって、世界と人類の未来に少しでも貢献していきたいと考えています。

ロハスフェスタはSDGsをより推進していくことを宣言しています。
ロハスフェスタでは大阪観光局が実施する「SDGs for MICE 評価制度」を活用し、これまでのSDGsに関するコンテンツなどについて客観的に評価し、今後の有意義な活動につなげていきたいと考えています。

    日本の子どもの約7人に1人が相対的貧困状態。「こども食堂」の周知を図る。

    世界の人口の11%にあたる7億人以上が極度の貧困のなかで暮らし、健康、教育、水や衛生へのアクセスが困難な状況に置かれています。とくに、1日1ドル90セント(約200円。1ドル105円で換算)未満で生活する人の多くは、南アジアとアフリカのサハラ以南の地域に暮らしています。そして、世界が健康と教育の改善に向けた行動を取らなければ、2030年までに1億6700万人の子どもが極度の貧困状態に陥ることになります。また、日本も子どもの約7人に1人が相対的貧困状態にあると言われています。ロハスフェスタではその解消の一つの手段「こども食堂」を一般の方にも知っていただきたいと、会場で実施しています。

    TABLE FOR TWOの活動に賛同し、アフリカ・アジアの飢餓の解消に貢献。

    今、飢餓に苦しむ人たちは世界に約8億人いるとされています。その多くは、開発途上国で暮らす人々です。さらに、2050年までに予測される世界人口増加分の20億人の食料を確保するためには、食料や農業のシステムを根本的に、グローバルに、見直す必要があると考えられています。
    ロハスフェスタでは、アフリカ・アジアの飢餓の解消に少しでも貢献しようと、TABLE FOR TWOへの寄付を通じて活動に賛同しています。
    TABLE FOR TWOは開発途上国の子どもたちに学校給食を提供する支援を行っており、支援先では給食の調理に薪を使う代わりに、おがくずなどのゴミを再利用して作った固形燃料を使用し、森林の伐採を防いでいます。

    新型コロナウイルス関連の医療従事者・医療活動や東日本大震災の被災者を支援。

    健康と福祉の面では、子どもと妊産婦の健康やエイズ、マラリア、その他の疾病への対策など、いくつかの分野で大きな前進が見られます。妊産婦死亡率は1990年以来、ほぼ半減しました。はしかワクチンによって2000年以来、1560万人近くが死を免れました。ただ、医療へのアクセスの不平等は残ったままです。毎年、5歳の誕生日を迎えずに命を失う子どもは600万人を超え、開発途上国で必要な医療を受けられる女性は半数に過ぎません。健康と福祉は世界的な課題であり、日本も今まで以上の取り組みが必要です。ロハスフェスタでは、新型コロナウイルス関連の医療従事者・医療活動や、東日本大震災の被災者を支援しています。また会場では、健康に配慮した様々な作品・商品が出展・販売されています。
     
    ロハスフェスタ医療支援の詳細は下記よりご覧いただけます。

    会場内のクイズラリーやエコツアー、ワークショップでSDGsの理解を深める。

    開発途上国の小学校就学率は91%に達しました。一方、依然として5700万人の子どもが学校に通えない状況に置かれています。教育は、その他の多くのSDGsの達成の鍵となります。質の高い教育を受けることができれば、貧困の連鎖を断ち切ることができ、不平等の是正とジェンダーの平等の達成にも力を発揮することができます。健康で持続可能な生活を送る能力を得ることにもつながるはず。教育は寛容な心を育み、平和な社会の実現にも貢献するのです。その理念は日本でも同じ。質の高い教育の普及はすべての人が願うこと。ロハスフェスタでは、会場内のクイズラリーや、キッズエコツアー、ワークショップなどでSDGsを楽しく学べる機会を設けています。

    授乳室・おむつ交換室・ベビーカー用スロープを設置し子育て中の女性も参加しやすく。

    管理職に占める女性の割合は、平均で3人に1人にも達していません。子どもに目を向けると、世界で毎年ほぼ1500万人の女児が18歳未満で結婚する児童婚は、男児より女児に圧倒的に多く、教育にも影響を及ぼしています。2014年時点で143か国が憲法で男女平等を保障していますが、52か国ではまだ規定されていません。ジェンダー平等は基本的人権の一つ。女性と女児のエンパワーメントは経済成長の拡大と社会開発の促進に欠かせません。女性が全面的に労働に参加すれば、ほとんどの国で経済成長率は数%上昇すると言われています。ロハスフェスタでも授乳室やおむつ交換室、ベビーカー用のスロープを設置し、子育て中の女性や車いすの方も参加しやすいイベントにしています。

    油脂や生ゴミを直接下水道に流さない装置・グリストラップや、環境にやさしい食器用洗剤を使用。

    世界で約18億人が、糞尿によって汚染された飲料水源を利用しています。基本的な衛生施設を利用できない人々も約24億人を数えます。世界人口の40%を超える人々が水不足の影響を受けていますが、この割合はさらに増えると予測されています。人間の活動によって出される廃水の80%以上は、まったく処理されないまま川や海に排出され、汚染を引き起こしています。それによる疾病は5歳未満児の大きな死因となり、劣悪な衛生状態による下痢性疾患で命を失う子どもは1日800人を超えています。水は命の源です。ロハスフェスタでは、油脂や生ゴミを直接下水道に流さないためのグリストラップという装置や、環境にやさしい食器用洗剤を使用して水を汚さないように努めています。

    会場内の電気は、ほぼ使用済み天ぷら油を使うバイオディーゼル発電機でまかなう。

    世界中の電球を省エネ型に変えれば、世界は毎年1200億ドル(約12兆6000億円。1ドル105円で換算)を節約できます。これまで世界では主として石炭や石油、ガスといった化石燃料を用いた発電が行われてきましたが、炭素燃料を燃焼させることで大量の温室効果ガスが発生し、気候変動を引き起こしています。また、地域によってはクリーンな調理用燃料がなく、薪や炭、糞、石炭と行った屋内の空気汚染を引き起こす燃料を使用せざるを得ないことで、約30億人の健康と福祉に悪影響が生じています。ロハスフェスタでは、会場内の電気のほとんどをバイオディーゼル発電機で作っています。使用する燃料は会場で回収した使用済み天ぷら油を精製して使用しています。
     
    ロハスフェスタのエコリサイクル回収実績の詳細は下記よりご覧いただけます。

    子育てママをはじめ、多様な人たちが出展。楽しく働ける場で、経済的な自立も応援。

    1日1ドル90セントという貧困ライン未満で暮らす人々は22億人近く。安定した賃金の高い仕事がない限り、貧困の根絶は達成できません。ただ、国際労働機関(ILO)によると、2017年時点で世界人口の5.6%が失業中で、2018年も失業者の総数は1億9200万人と高止まりし、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)に就くことはますます難しくなっています。雇用を創出するだけでなく、貧困から脱出するための十分な収入を得られていない7億8300万人の女性と男性の労働条件を改善する必要があります。子育てママをはじめ多様な人たちが出展するロハスフェスタでは、楽しく働ける場を提供することで、経済的な自立を応援しています。

    ロハスフェスタのオンライン版「LohasFesta Mall」を整備。

    道路や情報通信、技術、衛生施設、電力、水といった基礎インフラは、多くの開発途上国で未整備となっています。インフラ整備と技術革新の促進を怠れば、医療が劣化し、衛生施設は不十分になり、教育へのアクセスも限られることになりかねません。今でも40億人がインターネットを利用できませんが、その90%は開発途上国に暮らしています。技術革新を促進するためにはデジタル格差の解消も欠かせません。一方、世界人口の半数以上が都市部で暮らしていることから、大量輸送と再生可能エネルギーとともに、新たな産業の成長と情報通信技術の重要性も今まで以上に増しています。ロハスフェスタでは、オンラインのロハスフェスタ「LohasFesta Mall」を企画・運営し、会場に来場できない作家や消費者に出会いの場を提供しています。
     
    「LohasFesta Mall」は下記よりご覧いただけます。

    言葉が通じない人と意思疎通を図るコミュニケーションチャーム活用、フェアトレード作品販売。

    所得や性別、年齢、障害の有無、性的指向、人種、階級、民族、宗教、機会を理由とする不平等は世界各国で根強く残っています。不平等は社会と経済の発展を脅かし、貧困の削減を阻み、人々の達成感と自尊心を壊します。それが犯罪や疾病、環境破壊の温床となる恐れもあるのです。不平等を是正するには大きな変革が必要です。社会的弱者への保健、教育、社会保障、ディーセント・ワークへの投資を増やし、差別的な法律や政策、慣行を廃止することで、機会の平等を確保し、所得の不平等を是正できます。ロハスフェスタでは、言葉が不自由な方と意思疎通を図るコミュニケーションチャームの活用やバリアフリーを整備しています。またフェアトレードによる作品も出展者から数多く出品されています。

    大阪、兵庫、福岡、広島、東京で開催。地域住民が多く出展する地域密着イベント。

    世界人口の半数にあたる35億人が現在、都市で暮らしていますが、この数は増加を続ける見込みで、2030年までに50億人が都市で暮らすようになると予測されています。地球上の陸地面積のわずか3%に相当する都市が、エネルギー消費量の60〜80%、炭素排出量の75%を占めているため、貧困、気候変動、医療、教育など人々が直面する大きな課題の解決策は都市で見つけなければいけなくなりそうです。持続可能な暮らしを都市で送り続けるために何が必要か。地域住民が多く出展する地域密着イベントとして大阪、東京、兵庫、福岡、広島の都市で開催するロハスフェスタも、そのヒントを見つける機会の一つです。

    リサイクル・アップサイクルのモノづくりや、フードドライブや衣服の物々交換も。

    消費と生産のパターンを変えるための行動を起こさなければ、環境や社会に取り返しのつかない損害を与えると考えられています。例えば、毎年生産される食料全体の約3分の1にあたる13億トンが、消費者や小売業者の元で開封されないまま腐ったり、ずさんな輸送や収穫によって傷んだりして廃棄されています。「つかう責任」も大切です。再利用可能なバッグを持ち歩き、プラスチック製のストローの利用を断り、ペットボトルのリサイクルを行うことも大変有効です。ロハスフェスタでは、多くの出展者がリサイクルやアップサイクルのモノづくりを行っており、主催者も会場内で使っていたテント布を再利用したマイバッグづくりを行っています。また、フードドライブ活動や衣服を物々交換する「x Change」も実施しています。

    リユース食器等の使用でプラスチックゴミを削減。牛乳パック再利用のトイレットペーパーも使用。

    気候変動は、私たちの生活様式や地球の未来を脅かします。何も対策を取らなければ、地球の平均気温上昇は止まらず、あらゆる生態系に悪影響が及ぶことに。すでに気候変動が、暴風雨や災害、さらには紛争の原因になりかねない食料不足や水不足などの脅威を悪化させる様子を私たちは目の当たりにしています。世界はエネルギー、産業、輸送、食料、そして農林業のシステムを変革することで、地球の平均気温の上昇を1.5度に抑えられるように努力する必要があります。ロハスフェスタでは、リユース食器等の使用でプラスチックゴミを削減し、牛乳パックを再利用したトイレットペーパーを使用することで森林伐採を減らしています。

    マイバッグの持参や生分解性プラスチックストローの使用で、海洋プラスチックゴミを削減。

    海と沿岸の生物多様性の恩恵を受けて暮らす人々は、世界中で30億人を超えています。海は食料だけでなく、重要な天然資源を私たちに与えてくれます。しかし、世界の海に流れ込むゴミの量が増えることで、環境と経済に大きな影響を及ぼそうとしています。海洋ゴミが生物に絡みつき、餌と間違えて食べてしまい、命を失ったり、生殖が不可能になったりして生物多様性が損なわれる恐れがあります。プラスチックの利用を最低限に抑え、環境に配慮した海産物を選ぶなど、海とその資源を持続可能な形で利用するよう心がけたいもの。ロハスフェスタでは、マイバッグの持参や生分解性プラスチックストローの使用で、海洋プラスチックゴミの削減を呼びかけています。

    国産間伐材を使い、里山保全の寄付金付加の入場券を使用。国産間伐材のカトラリーも販売。

    地球の陸地面積のほぼ31%を占める森林。空気、水、食料に至るまで、生き物が生命を維持するために必要なものを与えています。そんな森林に生計を依存している人々は世界に16億人近く。7000万人の先住民も含まれています。人間だけではありません。陸上の動植物の80%以上が森林を住処にしていますが、8300種の動物のうち8%はすでに絶滅し、22%が絶滅の危機に瀕しています。日本は国土の約3分の2の面積が森林という森林大国ですが、資源は使われずに余り、森林の荒廃が問題になっています。ロハスフェスタでは、間伐材や廃材を使ったさまざまな木工作品が展示販売されています。また、入場券も里山保全の寄付金が付加された国産間伐材を使用した紙を採用。間伐材のカトラリーのワークショップや販売も実施し、森林資源の活用に寄与しています。
     
    ロハスフェスタの寄付の取り組みは下記よりご覧いただけます。

    法律を守り、来場者や出展者など誰にとっても公正なルールを設け、イベントを運営。

    平和で公正、かつ包摂的な社会にならなければなりません、あらゆる場所の人々が、いかなる形の暴力も受けず、民族や信条、性的指向にかかわらず、安心して生活を送れるようにする必要があります。また、司法へのアクセスがなければ紛争は未解決のままで、人々は保護も救済も受けられません。正当な法律のもとで機能し、すべての人に公共サービスが届くようにすることが重要です。日常生活のなかで、SDGsの達成をどのように進めることができるか。ロハスフェスタは、法律を守り、来場者や出展者など誰にとっても公正なルールでイベントを運営することで、平和で公正、かつ包摂的な社会のあり方を考えます。

    多様な出展者や協賛企業とともに、SDGsに取り組みながら持続可能な形でイベントを開催。

    SDGs達成に向けた前進を加速するには、マルチステークホルダーのパートナーシップが欠かせません。先進国による政府開発援助(ODA)は、2000年から2014年にかけて66%増額されましたが、紛争や自然災害による人道危機は引き続き、資金と援助を必要としています。国家間の連携をはじめ、政府、企業、大学、団体など多様な機関がそれぞれの知見や技術を持ち寄ることで、大きな目標を達成することができるはず。私たちが日常を過ごす地域での活動も同様です。地域課題を解決するためには多様な人たちの参加が重要。ロハスフェスタもさまざまな出展者や協賛企業とともに、SDGs達成を目指しながら開催しています。

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